年金払い退職給付とは?~官民格差と職域加算~

年金払い退職給付

年金払い退職給付とは、地方公務員の退職給付の一部となる年金制度で、共済年金の職域加算が廃止された代わりに創設されました。保険料(掛金)を積み立てることで、原則として65歳から年金が支給されます。※2018年4月12日に更新

年金払い退職給付の3つのポイント

  • 年金払い退職給付は、官民格差の是正のために設けられた。
  • 年金払い退職給付は、保険料(掛金)を積み立てることで、原則として65歳から年金が支給される。
  • 年金支払い退職給付には、「退職年金」「公務障害年金」「公務遺族年金」の3つの給付がある。

年金払い退職給付の趣旨

2015年10月、共済年金が厚生年金に統合されましたが、その際、共済年金独自の「職域加算」という年金の上乗せ制度が廃止されました。

職域加算があったため、公務員の年金は「2階建て」ではなく「3階建て」の構造で、会社員より年金受給額が多くなっていました。これが、「公務員の優遇」や「官民格差」と言われていた所以です。

年金の官民格差

会社員 : 国民年金厚生年金

公務員 : 国民年金 + 共済年金 + 職域加算

この官民格差を是正するために、2階部分である厚生年金と共済年金が統合され、同時に3階部分である職域加算は廃止されましたが、代わりに「年金支払い退職給付」が設けられました。

年金支払い退職給付と職域加算の違い

職域加算がなくなったのに、新たに年金支払い退職給付という制度が。結局、官民格差が無くなったとは言えないかもしれませんが、従来よりも格差は軽減されています。

年金支払い退職給付は、職域加算に比べると保険料負担が発生し、給付の水準も下がります。

年金払い退職給付の特徴

  • 65歳から支給開始(60歳から繰上受給することも可能)
  • 半分は有期退職年金(10年または20年支給を選択)で、半分は終身退職年金
  • 新たに保険料負担が発生する(労使折半)
  • 積立方式(自分が退職後に受け取る年金として保険料を積み立てておく方式)

職域加算の特徴

  • すべて終身退職年金
  • 職域加算部分の保険料はなし
  • 賦課方式(保険料をそのときの年金受給者への支払いに充てる方式)

年金払い退職給付の3種類の給付ついて

年金支払い退職給付には、「退職年金」「公務障害年金」「公務遺族年金」の3つの給付があります。

  • 退職年金…退職年金とは、厚生年金・国民年金で言う「老齢年金」で、年をとったら支給される年金です。
  • 公務障害年金…公務障害年金とは、公務を行っている中で傷病により障害の状態となった人に対して、障害の状態である間支給される年金です。
  • 公務遺族年金…公務遺族年金とは、公務を行っていた際に発生した傷病により亡くなった場合に、遺族のいる際に支給される年金です。

この記事は、株式会社フリーウェイジャパンが制作しています。当社は、従業員5人まで永久無料の給与計算ソフト「フリーウェイ給与計算」を提供しています。フリーウェイ給与計算はクラウド給与計算で、WindowsでもMacでも利用できます。ご興味があれば、ぜひ利用してみてください。詳しくは、こちら↓

給与計算ソフトが永久無料のフリーウェイ
このエントリーをはてなブックマークに追加
pagetop