求職者給付とは~一般、高年齢、短期雇用、日雇の違い~

求職者給付

求職者給付とは、雇用保険の被保険者を対象にした給付制度です。目的は、求職活動をしている失業者の生活の安定と、再就職をするために必要な技能習得の援助です。求職者給付は一般的に4種類に別れます。※2018年3月13日に更新

求職者給付の3つのポイント

  • 求職者給付は、求職活動中の失業者の生活安定を図り、再就職に必要な技能習得を援助するための、雇用保険の給付制度である。
  • 一般被保険者の求職者給付には、基本手当、傷病手当、技能習得手当、寄宿手当の4種類がある。
  • 一般被保険者の求職者給付のほか、高年齢被保険者に対する求職者給付、短期雇用特例被保険者に対する求職者給付、日雇労働被保険者に対する求職者給付がある。

一般被保険者に対する求職者給付

一般被保険者が失業した場合に給付金が支給されます。給付金は、「基本手当」「傷病手当」「技能習得手当」「寄宿手当」の4種類からなります。

基本手当(失業保険・失業給付)

基本手当とは、失業した後、求職活動をしている一定の期間中に支給される手当です。

傷病手当

傷病手当とは、ハローワークで求職手続きをした人が、病気や怪我によって15日以上活動できない状態が続いた場合に支給される手当です。なお、活動できない期間が14日以内の場合は、通常どおり基本手当が支給されます。

技能習得手当

技能習得手当とは、ハローワークなどで募集している公共職業訓練を受講した場合に支給される手当で、基本手当とは別に受けられます。技能習得手当には、受講日数に応じて支給される「受講手当」と、受講に要する交通費が支給される「通所手当」があります。

寄宿手当

寄宿手当とは、求職者が公共職業訓練を受けるために転居が必要となり、同居して生計を維持していた親族と別居することになった場合に支給される手当です。

高年齢被保険者に対する求職者給付

高年齢被保険者とは、65歳以上の被保険者であって、かつ短期雇用特例被保険者や日雇労働被保険者とならない方を指します。高年齢被保険者が失業すると、一般被保険者に支給される基本手当にあたる「高年齢求職者給付金」が支給されます。

短期雇用特例被保険者に対する求職者給付

短期雇用特例被保険者とは、季節的に雇用される人、または雇用される期間が1年未満で短期の雇用につくことを常態としている人のことです。短期雇用特例被保険者が失業すると、一般被保険者に支給される基本手当にあたる「特例一時金」が支給されます。

日雇労働被保険者に対する求職者給付

雇用保険でいう日雇労働者とは、雇用期間の定めがなく日ごとに仕事をしている人、または雇用期間が30日以内の人のことです。日雇労働者が失業すると、一般被保険者に支給される基本手当にあたる「日雇労働求職者給付金」が支給されます。

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