春闘の歴史

春闘

春闘とは「春季闘争」の略語であり、毎年春に労働組合やその全国組織が一斉となって賃上げなどを企業に要求する交渉のことです。※2018年3月13日に更新

春闘の3つのポイント

  • 春闘とは、1955年から始まった労働組合と企業による交渉を指す言葉である。
  • 主に賃金の引き上げと労働条件の改善が要求されるが、昨今の長時間労働による過労死などの社会問題を背景に、労働時間の減少や職場環境の改善が求められるケースも増えている。
  • 春闘の交渉は大企業を優先的に2月から開始され、中小企業を含めて3月末までに終結する。

春闘の歴史

春闘では、労働組合が産業別に連合を作り、労働条件アップに向けて企業と交渉します。春闘の歴史は長く、1955年1月に東京で開催された「春季賃上げ共闘総決起大会」が始まりとされています。朝鮮戦争の特需終了により不況の時代に突入した当時の日本では、企業の人員整理が頻発していました。こうした事態への対抗手段として、産業別に労働組合がまとまり連合となり、企業にさまざまな従業員側の要求を訴えるようになっていったのです。

春闘は大企業から始まる

春闘は各企業が一斉に…というものではなく、まず大手企業から始まります。大企業の春闘が終わり次第、中小企業の春闘が開始されます。これは基本的に業績がよいと考えられる大企業から始めて好条件を獲得することで、中小企業のモチベーションをアップさせるという狙いがあります。

春闘での交渉内容は賃金が中心

春闘では連合側から企業側に対して、ベアと定期昇給が要求されます。ベアとは「ベースアップ」の略語であり、全体的な賃金水準の引き上げを要求するもの。定期昇給とは、賃金表に基づいて年齢や勤続年数に比例した賃金の上昇を求めていくものです。このように、春闘では原則的に賃金に関する要求が中心となっています。

近年、賃金と並んで連合側が重要視しているのが「労働環境」についてです。長時間労働の常態化による過労死が社会問題と化している昨今では、労働時間の減少や職場環境の改善を目的に、交渉されるケースも多くあります。

春闘の全体的な流れ

春闘の流れは、12月までに連合側が基本方針などをまとめ、1月にそれぞれの産業がより細部の方針を決定し、2月から交渉が開始されるというスケジュールになっています。交渉の山場は3月中旬とされており、この時期に大企業からの回答が集中するのが一般的です。中小企業からは、それ以降に五月雨式で回答がありますが、遅くとも3月末までにはすべての春闘が終結し、新たな年度を迎えます。

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