年俸制

年俸制とは、1年あたりで給与額を決定する給与体系です。成果主義を基礎として誕生した給与体系で、仕事の成果や個人の能力が給与額に大きく影響します。なお、会社は従業員の能力を査定して1年あたりで給与額を決定しますが、年俸額を12回以上に分けて支給する必要があります(労働基準法24条2項で定められた「賃金支払いの5原則」より)。※2017年5月23日に更新

年俸制を採用するメリット

会社が年俸制を採用するメリットとしては、一般的に以下のような点が挙げられます。

  • 従業員の職能、職務、業績に応じて給与を決定できる。
  • 目標を個人別に設定しやすい。
  • 意欲が高く、力量のある人材を活性化できる。
  • 給与のコスト管理がしやすい。

年俸制では、働く前から個人の能力や過去の成果から活躍を期待して、1年あたりの給与額を決めます。そのため、個人別に目標設定がしやすく、能力を最大限に活かせることが大きなメリットだとされています。また、給与のコスト管理に手間がかからないのも年俸制のメリットです。月給制の場合、毎月の業績や成果によって昇給・減給がありますが、年俸制の場合は1年あたりの給与支給額が変動することはありません。

年俸制のデメリット

会社が年俸制を採用するデメリットとしては、一般的に以下のような点が挙げられます。

  • 人事考課に対する納得感が低いと、全体に不公平感が生まれることがある。
  • 報酬のアップダウンが激しいため、それがプレッシャーやモチベーションダウンにつながることがある。
  • 目先の業績ばかりが追求され、本質的な課題が見逃されることがある。

年俸制における注意点

年俸制を採用している会社でも、従業員が法定労働時間を超えて働いたら、超過時間に応じて年俸とは別に割増賃金(残業代)を支払う必要があります。もちろん、「年俸に毎月50時間の残業代を含む」などの規定がある企業は別ですが、この場合でも月に50時間以上の残業が発生した場合は、別途、超過分の残業代を支払わなければいけません。また、年俸制においても、欠勤日数や遅刻時間に応じて給与をカットできますが、あらかじめ就業規則や労使協定において定めておく必要があります。

まとめ

  • 年俸制とは、1年あたりで給与額を決定する給与体系である。
  • 年俸制は個人別に目標設定がしやすく、能力を最大限に活かせることや、給与のコスト管理に手間がかからないなどのメリットがある。
  • 年俸制を採用している会社でも、従業員が法定労働時間を超えて働いたら、超過時間に応じて年俸とは別に残業代(割増賃金)を支払う必要があります。

関連記事

年俸制について学んだら、給与計算ソフト「フリーウェイ給与計算」がおすすめ。従業員5人まで永久無料のクラウド給与計算で、WindowsでもMacでも利用できます。

このエントリーをはてなブックマークに追加
日給月給制
年俸制
賃金支払いの5原則
基本給
現物給与
就業規則
賃金総額
pagetop